6月12日、被災した美容師さんの髪を切る応援企画!第二弾 としてantiの小松利幸さんに岩手県大船渡市に行っていただきました。
これは支援活動の一つとして、震災の影響で、ブランクのある被災した美容師さんからの技術スキルアップの要望を受けるとともに、被災した美容師さんのモチベーションアップのために、被災した美容師さんの髪をカットする企画をセミナー形式で行いました。
今回は岩手県大船渡市の公民館で行い、大船渡市と陸前高田市の35名の被災した美容師さんが参加されました。
皆さん、真剣に聞いています!
今回の小松さんのセミナーテーマは 『 カットの似合わせと秘訣 』
カットの希望者を募ると、次々と被災した美容師さんの手があがりました。
今回は時間の関係から合計5人の方をカットさせていただきました。
どんどんかわいくカットされていく様を見て、会場は、皆さんの驚きと興奮でだんだんヒートアップ!!
最後の5人目は、喜寿(77歳)のお祝にきっていただきたいとの要望を受け、切らせていただきました。
そのモデルとなった方が地元の方にしかわからない方言でジョーダンを連発!!
何を言っているのかわからない小松さんが首をかしげている様子を、会場にいる皆さんが大爆笑!!
会場の方の通訳によると、「小松さんに地元のおいしいお酒を飲ませて、酔わせて、このまま自宅にお持ち帰りしたい」と言っていたようです。
会場の中の一人は、「こんなに笑ったのは震災後初めて!」 と言われ本当に楽しそうにされていました。
小松さんも、「こんなに笑われたセミナーは初めて!」と言われていました。
その後、ビューティフォースの事務局より、ビューティフォースの支援内容について簡単に説明。
支援活動の一つとして、美容院のポータルサイト「美美美コム」さんとの協力により、被災した美容師さん限定で、美容院の人気ポータルサイトに無料掲載をさせていただけることをご紹介。
今回同行していただいた、美美美コムの遠藤さんに集客ポータルサイトへの被災サロン限定無償掲載のご説明をしていただきました。
しかし、今回ご参加の被災した美容師さんの多くはまだ、仮設サロンの開店にまでこぎつけていない方が多く、現時点では難しいとの声が多くありました。 でも、とても良い企画なので、サロンの開店にこぎつけた段階で是非お願をしたいと言われていました。
それでも1件、依頼を受け、申込書の記入をしていただきました。
それが以下の陸前高田にある美容室レモンさんです。次の日にお店までいかせていただき、店舗の写真を撮らせていただきました。
まだ、まだ被災地は大変な状況が続いています。政府の対応は大変遅く、復興は進んでいないとのことです。
仮設店舗一つの建設も、なかなか場所が見つからず、やっと見つかっても、そこは認定できない場所なので、助成金は一切おりませんと言われ、また一からさがすことになった方も多くいます。
やっと場所が決まっても、大工さんが見つからずという具合で、いくつものハードルがあり、一向に進んでいないのが現実です。
未だに、震災後、時が止まったままと言われていた方もいました。
改めて、ビューティフォースは昨年同様に、被災地の現状やニーズに合わせて、支援を継続していきたいと思いました。
いまだに片付かない、がれきの山
陸前高田で唯一残った、一本杉 (中央に見える)